ご挨拶

 

 

 

金沢雇用推進協議会

 

会 長 小林 靖典

 

 

 

 

 会員及び関係機関の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。また日頃は当協議会の活動にお力添えを賜り、誠にありがとうございます。

 

 当協議会は、日本が高度経済成長の只中にあった昭和38年に設立されました。当時の日本は翌年の東京オリンピックを控え、「オリンピック景気」とも呼ばれる活況に沸いていた時代です。すなわち東海道新幹線の開業や高速道路・ホテルの建設ラッシュ、そして消費の拡大など、生産・消費が増大していた時期でした。そしてそれにともない中卒や高卒といった若年労働者が不足し、私たち中小企業では人手の確保に苦労していた時代でもあります。そうした時期に、それまで業界によってばらばらに活動していた就職に関する学校との情報交換を一元化し、とりわけ能登地区の中学・高校の先生方に対して、金沢方面への生徒の就職について協力を依頼するために設立されたのが、当協議会のはじまりです。

 

 その後、初代の高井源雄会長から二代の片岡岐及会長にバトンが受け継がれ、その間にもさまざまな経済変動がありました。また平成17年に三代目として玉田善明会長が就任してからも、リーマンショックや東日本大震災など、大きな試練の時期がありましたが、それでも当協議会は玉田会長を中心に積極的な活動を続け、県内の学校の先生方と会員企業の皆様との橋渡しという役割を果たしてまいりました。これもひとえに国や県、市などの労働行政機関、商工会議所、そして多くの会員企業の皆様のおかげとそのご厚意に感謝するとともに、改めて御礼申し上げます。

 

 このように先人のご尽力によって当協議会は発展をつづけ、現在では200社あまりの会員企業を擁する団体に成長しました。そして今年度からは私が会長職を引き継ぐことになりましたが、現在はかつての高度経済成長期とは異なり、少子化の進行によっていずれの学校でも就職を希望する生徒の数が大きく減少し、地域の企業はかつての高度経済成長期以上の採用難という壁に直面しています。しかし企業は人によって支えられており、その未来を担う若手人材を確保・育成していく活動は、これからもずっと継続していかなければなりません。

 そのためにも私たち金沢雇用推進協議会は、これからも地域の企業と学校を結び、ともに発展していくための活動を続けてまいります。今後とも関係各位のさらなるご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。